2021年11月18日 11:00
同居介護していたら、兄弟から「母のお金を使い込んだ」と疑われ…
老親との別れは誰にとってもつらいものだが、きちんと相続対策をしておかないと、悲しみにひたっていられる時間なんてない。身近なきょうだい同士で骨肉の争いにならないよう今から備えよう!そこで、読者世代が陥りやすい“争続”トラブルを紹介。具体的な対処法を相続問題に詳しい行政書士の竹内豊さんに聞いた。
【ケース】同居している母の財産を使い込んでいたと疑われた
長い間、母と同居しながら介護をしてきた長女は、母のお金の管理もまかされていた。
母が他界した後、法定相続分のとおりに遺産を分けようと思ったら、離れて暮らす2人のきょうだいが、「通帳の残高が減っているのは、姉さんがお小遣いとしてもらっていたからでは?」と疑われてしまった。
さらには「この相続財産をもとに遺産を分けるのは不公平だ。姉さんが使った分を引いてから計算してくれ」と言いはじめ……。
【対策】親のために使ったお金はぜんぶレシートをとっておく
親の介護を何も手伝わなかったのに、亡くなった後になって、あれこれ口出しをしてくるきょうだいは意外と多い。
このケースでは、同居しながら母の介護をしていた長女が、金銭管理をしていたことから、「使い込んだ」