2021年12月13日 11:00
「ビートたけし秘話」劇団ひとりが『浅草キッド』公開で語る
(撮影:石垣星児/BLOCK BUSTER)
「たけしさんの自叙伝『浅草キッド』は、10代のころからよく読んでいたんです。芸事に夢を抱く若者が浅草に集って、ばかげた日常を繰り返す。そんな泥くさい芸人の世界に憧れて、7年ほど前に映画にしたいと思い立ち、ようやく実現できました」
そう笑顔で語るのは、映画『浅草キッド』(12月9日よりNetflixにて全世界独占配信)で監督・脚本を手がけた劇団ひとり(44)。
昭和40年代、若き日のビートたけしと、萩本欽一や東八郎など多くの人気芸人を育てた深見千三郎との、不器用だけど、愛情深い師弟関係が丁寧に描かれている。
主役のタケシを演じるのは、柳楽優弥だ。
「たけしさんに極力似せるため、長いときには8時間くらい『バカヤロー』『コノヤロー』と稽古していました」
深見やタケシが客に対して、そんな悪態をつくシーンも描かれているが、それだけ芸にプライドを持っていたからだ。
「ボクは長いものには巻かれるタイプですが、こんなはちゃめちゃで粋な芸人に憧れる気持ちは失いたくないし、伝えたいです」
そんな劇団ひとりが、今だから明かせるビートたけしとの秘話を教えてくれた。