2021年12月18日 06:00
即席コンビで挑戦!元オモロー山下の「M-1グランプリ」敗戦記
そこから何度かネタのブラッシュアップを重ね、我々はM-1の1回戦に挑んだのだ。
1回戦の会場に着くと審査員の名前が張り出されていて、そこには「友野英俊」という名前があった。
実はジャリズムは2度解散しており、1回目の解散後に友野さんと「ガリッパナ」というコンビでM-1に挑んだ過去があったのだ。
かつての相方がまさかの審査員という複雑な思いを抱えながら1回戦に挑み、意外にも、さほど緊張することもなく無事終えることができた。
漫才終了後に友野さんがわざわざご挨拶に来てくれた。そのときM-1の密着のカメラが回っていたこともあり、筆者は審査員の友野さんに「元相方なんですから、お願いしますよ」と冗談で言った。当然、友野さんも「そんな不正ができる訳ないでしょ!」とツッコんでくれたのだが、現場は何とも冷ややかな空気感に包まれたのだ。
その現場は広々としたロビーだったのだが、出場者の控室でもあり、その冷ややかな空気は1回戦の出番を待つ出場者からのものだった。
いわば若者たちが人生をかけて挑んでいる緊張感のある現場で、何とも不謹慎なノリをしてしまい反省しかない。
そんなしでかしがありながらも、なんとか2回戦にコマを進めることができた。