2021年12月22日 15:50
映画監督・安藤桃子さん「母がプレゼントしてくれた、妹、安藤サクラとの絆」
(撮影:高野広美)
「子どもを持って、母に言われたのは、『子どもの5分間は濃密だから、仕事がどんなに忙しくても、1日5分は必ず集中して向き合うといい』ということでした」
映画監督の安藤桃子さん(39)がこう話す。
父は俳優・映画監督で画家の奥田瑛二さん(71)、母はエッセイストでコメンテーターの安藤和津さん(73)で、妹にカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品『万引き家族』(’18年)やNHK連続テレビ小説『まんぷく』で主演した安藤サクラさん(35)がいる、安藤家の長女だ。
東京で生まれ育ったが、’14年に移り住んだ四国の高知県で、いまは6歳になった長女と暮らしている。
「長女を出産したのは、全編高知でロケした2作目の監督作『0.5ミリ』(’14年製作、安藤サクラ主演)の公開翌年のことでした。その後、子育てしながら高知の人たちと交流していく中で、街の活性化のための映画館経営を構想していったんです」
そのプロジェクトは、市内のビルを改装して「ウィークエンドキネマM」という劇場をオープンする形で結実した。
「高知はオープンな町で、近所の子もウチの子もみな“わが子”っていう、コミュニティ感覚があるんです。