2021年12月31日 11:00
美輪明宏 今年嬉しかったのは「日本の若者たちが活躍したこと」
優勝したら跳んだりはねたりして喜ぶのかと思ったら、彼は平然としていました。ちょっとお太りになられたせいもあるのかも(笑)。
テレビで試合を見ておりましたが、さすがにこれは無理だろうと思うような場所からでも、冷静に正確なショットを打ち、崩れませんでした。その集中力とメンタルの強さにはびっくりしました。
国内では、将棋の藤井聡太竜王が、また史上初の最年少記録(四冠)を更新されました。実力もさることながら、19歳の若さで、あれだけの礼儀作法を身につけていらっしゃるのですから感心いたします。
対局で座敷に入ってくるときの入り方、歩き方を見ても、畳の縁を踏まないような規則正しい歩き方をなさっています。着物もいい物を着てらっしゃるし、着こなしもいい。
そして4時間も5時間も座っていても、身じろぎもせずに姿勢を崩さない。さらに将棋の指し方も、おごることなく静か。とても丁寧でエレガントです。五冠になるのは時間の問題ではないですか。音楽界では、ピアニストが目指す世界最高峰の舞台といわれている「ショパン国際ピアノコンクール」で、反田恭平さんが第2位、小林愛実さんが第4位に同時入賞するという快挙がありました。