2022年1月21日 11:00
義兄が手渡した風邪薬は除草剤、少女救った肺移植「命の募金」
昨年末に中国河北省出身の少女マー・モンモンさん(18・仮名)が、義兄のチェンさんから手渡された風邪薬を飲んで中毒症状に陥ったと河北TVなどが報道した。
なんと、義兄が手渡したのは風邪薬ではなく除草剤だったのだ。
その彼女がオンライン募金で支援を受けて肺移植手術をし、1月19日に無事退院したことがネット上で話題になっている。
昨年12月6日に嘔吐&下痢の症状と体のだるさを感じたモンモンさんは、薬局で買ってきた薬を飲んだが回復しなかった。
2日後、病院で診察を受ける頃には状態はさらに悪化し、彼女の舌は火傷したかのように真っ赤に腫れ、立って歩くことさえできなくなってしまった。その後地元の病院の転院を繰り返したが彼女の病状は改善せず、河北省人民病院に送られた。多くの検査の結果、12月17日にようやく尿中に除草剤によるパラコート中毒が検出された。
モンモンさんの体調不良の原因が分かった後、チェンさんは彼女の家族に通報され殺人未遂の容疑で逮捕された。
自らの実家の経済状況が悪く「モンモンさんの家族に見下されている」と感じ、復讐するために事件を起こしたそうだ。
パラコート中毒によって呼吸不全になり複数の臓器を損傷してしまったモンモンさん。