2022年1月28日 06:00
オダギリジョー 説得に1カ月…朝ドラ“解禁”に秘めた故郷・岡山への恩返し
2年前、長編初監督に挑戦した映画『ある船頭の話』の会見で彼は『健康診断の結果が、あまりよくなくて。大げさな話、残された時間を改めて考えて、やっぱり映画が撮りたいと思った』と話していましたが、岡山に貢献できる作品に出演したいという強い願いもあったのです」(制作関係者)
昨年1月、その監督作を地元である「津山国際環境映画祭」で上映。同級生の次長課長・河本準一(46)とトークショーも開催し、笑顔でこんな心境を明かしていた。
《例えば(同郷の)B’zの稲葉さんとかはコンサートを津山でやることで恩返しができるじゃないですか。でも僕は俳優をずっとやってきて、恩返しの方法が全くなかったんですよ》
『カムカム〜』の錠一郎は岡山で戦争遺児となり、トランペットが生きがいの少年時代を過ごす。それだけにオダギリは、役作りのためトランペットを猛練習した。
「半年間練習を続け、1日6時間を超える日も。クランクイン時にはプロレベルの腕前でした。
トランペットを握る左手にハンカチを添えたのも、るい命名の由来となったジャズの巨星、ルイ・アームストロングをまねたもの。これはオダギリさん本人の発案でした。るいへの愛慕がにじみ出るよう、自分が出ないシーンでも深津さんのシーンを終始見守っていました」