2022年1月30日 06:00
杉田かおる「かわいいだけでは売れない…」天才子役時代に衝突した“12歳の壁”
でも、撮影現場ではみんな普通の“クラスメート”。生徒には控室はなくて、リハーサル室に集まるんです。空き時間にヨッちゃん(野村義男)がギターを持ってきて歌ったりしていたのも、懐かしい青春の1ページですね」
『金八先生』が終了した直後、『池中玄太80キロ』(’80~’89年・日本テレビ系)で、主人公・池中玄太(西田敏行)の娘役を好演。
「放送が始まった’80年は松田聖子さんがデビューした年。資生堂のCMで『裸足の季節』を初めて聴いたのですが、歌声で鳥肌が立ったのは、ユーミン以来のことでした」
聖子の出現によって華やかなアイドルブームが始まろうとしていたが、杉田さんは子役からの脱却で苦労したこともあり、イメージがつきすぎないよう、アイドルとは一線を引いていたという。
「だから『池中玄太』の挿入歌『鳥の詩』がヒットして、『ザ・トップテン』(’81~’86年・日本テレビ系)の話題曲を取り上げるコーナーに出演依頼があっても、ニューミュージックの歌手みたいに『出たくない』って断っていたんです。でも『池中玄太』が同じ日本テレビのドラマだったので、断りきれなくなって……」
満を持して出演したがーー。