くらし情報『専門医が高齢者のワクチン3回目接種に「モデルナ」を推奨する理由』

専門医が高齢者のワクチン3回目接種に「モデルナ」を推奨する理由

→2回目「モデルナ」→3回目「モデルナ」/抗体量の変化:10.2倍

森内先生が解説する。

「この数字を見ても、モデルナの高い有効性は明らかです。モデルナを2回接種した人の3回目のデータでは、抗体の増え方が10倍程度となっていますが、これは2回目のワクチンで獲得した抗体価の高い状態が維持されているため。持続性においてもモデルナがファイザーを上回っているといえます」

■交差接種におけるデメリットはほぼなし

交差接種について、ウイルス学が専門の埼玉医科大学の松井政則准教授に解説してもらった。

「3回目のワクチンは、免疫力を強化するために接種するもの。たとえるならば、たき火にくべる薪です。1回目のワクチンで種火を起こし、2回目でたき火に勢いをつけました。しかし、火力(=免疫力)は時間とともに弱くなっていきます。
そこで薪を追加して、火の勢いを強くさせるイメージです。ファイザーもモデルナも、どちらもメッセンジャーRNAワクチンという同じタイプ。いわば“スギ”という同種の薪をくべているのです。2つのワクチンの違いは、スギの産出地が異なるようなもので、少しの違いはあっても、どちらもスギであることには変わりありません。

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