2022年2月27日 06:00
半沢直樹にも影響与えた!?ヒット連発『大映ドラマ』のベタで過剰な演出
、『スクール☆ウォーズ』(’84~’85年・ともにTBS系)など代表作が多数あり、堀ちえみさんや小泉今日子さんら人気絶頂のアイドルも主演を務めました。『この薄汚えシンデレラ!』『恋は壊れやすいのよ』など、日常では絶対に使わないような名ゼリフ、オーバーアクションな演技なども特徴で、学校でのモノマネのネタにもなったほどです」
荒唐無稽な展開でありながら、ドラマ冒頭には「この物語は……」というドキュメンタリータッチのナレーションが差し込まれ、妙なリアリティを感じさせる部分もあった。
「まさか事実なんてことはないはずだけど、でもドラマを十分の一ぐらいに薄めた物語なら、身近で現実に起きるかもーー。そんな錯覚を起こす瞬間もありました」
個性的な大映ドラマのもう一つの特徴は、テーマ曲。
「『スチュワーデス物語』は映画『フラッシュダンス』(’83年)の主題歌『ホワット・ア・フィーリング』を、『スクール☆ウォーズ』は映画『フットルース』(’84年)の挿入歌『ヒーロー』を、ともに麻倉未稀さんがカバーするなど、洋楽のカバー曲を取り入れ、番組からヒット曲を生み出したことも斬新だったといえるでしょう」
とにかく、見れば“これは大映ドラマだ”とすぐにわかるほど、個性が強かった。