2022年3月13日 06:00
とよた真帆語る大瀧詠一の偉大さ「『君は天然色』のイントロ聴くだけで“いいことありそう”と思えた」
「私はちょっと不良っぽい雰囲気が好きで、明菜さんファンでした。でも大人になってから、松本隆さんや松任谷由実さん、そして大好きな大瀧詠一さんなどから楽曲を提供された、聖子さんの偉大さを感じるようになりました」
同世代の女子たち同様、アイドルの歌はもちろん好きだったが、年齢より少し大人の曲も好んで聴いていたという。
「7歳上の姉と、10歳上の兄がいたので、家にいると、自然と洋楽が耳に入ってくるんです。それで13歳のとき、初めて買ってもらったレコードがモンキーズの『デイドリーム・ビリーバー』。カルチャー・クラブやデュラン・デュラン、クリス・レア、クリストファー・クロスなども聴いていましたね」
■父の事業が傾き、家計が苦しくなった小学生のころ
こうしたきょうだいの影響を受けて出合ったアルバムが、大瀧詠一さんの『A LONG VACATION』(’81年)だ。
「生まれて初めて大瀧さんの曲を聴いたのも、兄が部屋で聴いていたから。ダブルカセットのラジカセで、よくダビングさせてもらいましたね。はっぴいえんど(大瀧さんが組んでいたバンド)の時代から兄はファンで、私も『春よ来い』などが好きで。