2022年3月13日 06:00
とよた真帆語る大瀧詠一の偉大さ「『君は天然色』のイントロ聴くだけで“いいことありそう”と思えた」
「すごく楽しそうなんですよね。酔っ払って、テンションが高い状態で帰ってきて、『六本木のプレステージというディスコに行った』とか、『プールバーに行ってきた』とか、別世界の話をしてくれるわけです」
■オーディションを受けてもすぐに帰されてしまって……
苦労した母を幸せにしたい、自分の道を切り開きたいという思いを抱いていた、とよたさん。中学入学時に150センチだった身長が、3年ほどで167センチまで伸びたこともあり、モデルの道を志した。
「スーツ姿でローラースケートをしたり、公園の噴水を横切ったりする『コカ・コーラ』の爽やかなCMを見るたびに、“私もあの世界に入りたい”って。当時、原宿の竹下通りではスカウトがすごくはやっていて、いっぱい名刺をもらったりしました。それで17歳のとき、好きだった雑誌『mc Sister』(婦人画報社)のモデルがたくさん所属している事務所を見つけて、スナップ写真を送ったんです」
すぐに事務所から連絡があり、ポラロイドカメラでテスト撮影をしたものの、『真帆ちゃん、ありがとう。はい、それじゃあ』と、早々に帰されてしまった。
「ダメだったのかなと思っていたら、すぐにスタッフの方から電話があり、『内緒にしていたけど、今度、独立して新しい事務所を作るから、そっちに来ない?』と声をかけてくれて。