【値上げ商品カレンダー】日用品から公共料金、保険料まで38品目
「これから、私たちの生活に関わる多くの商品の値段がじわじわと上がってきます。しかも、この値上げラッシュは今年で収まるどころか、数年にわたって続くことが考えられますので、今までどおりのお金の使い方をしていますと、家計がもたなくなってしまう恐れが出てきます。’22年は、抜本的な生活の見直しが必要になってくるでしょう」
そう警鐘を鳴らすのは、世界の経済事情に詳しい経済評論家の加谷珪一さん。
値上げは生活必需品にとどまらず、光熱費や地下鉄などの運賃、民間保険の保険料にも及ぶという。その背景には、「3つの理由」があると加谷さんは指摘する。
「コロナ前から続いている問題ですが、アジアやアフリカなどの国では、人口の増加に伴い経済活動が活発化しています。食料品などの需要に対して供給が追いつかない状況が続いていて、モノの値段が上がってきているのです。もう1つは、アメリカと中国の政治的な対立です。
アメリカは物資を中国以外の国から調達する、あるいは国内産に切り替えなければならなくなりました。ところが、中国ほど大量生産して安くモノを売る国はないため、今までどおり物資の調達ができなくなり、結果的に値段が上がってきてしまいました」