西島秀俊“民放ドラマ5年出演NG”時代も…アカデミー受賞までの過酷な下積み生活
「西島君は本当に真面目な子。初めて会ったときは『芸能界に来ちゃっていいのかしら?』と心配になるくらいでした。今でも彼の芝居を見ると折り目正しい紳士な感じがしますが、それは彼の内面から出る誠実さ、育ちのよさ、品格ゆえだと思います。
今回の映画『ドライブ・マイ・カー』で冒頭に彼が性的な言葉を言う場面がありますが、彼自身はそんな言葉を絶対に口にしない人。私と共演したときには『女優さんに(性的な言葉を)言わせるのもダメですよ』とも言っていました」
そう語るのは、西島秀俊(51)の本格的な役者デビュー作である、’92年のドラマ『はぐれ刑事純情派パート5』(テレビ朝日系)で共演した女優・岡本麗(70)だ。
西島の主演映画『ドライブ・マイ・カー』は、第94回アカデミー賞で日本映画史上初となる作品賞や監督賞など計4部門にノミネートされ、「国際長編映画賞」を受賞。2009年の「おくりびと」以来となるとなる快挙で、西島もLAでの授賞式に笑顔で参加した。
「同作は西島さん演じる舞台俳優兼演出家が、脚本家の妻を突然亡くしたことから始まります。
主人公は専属ドライバーの女性と車中で過ごすうちに、妻の遺した秘密に向き合っていく……というストーリーで、昨年8月に公開されました。