ウィル・スミス 受賞式で退席を求められたが拒否していた
(写真:REX/アフロ)
今年のアカデミー賞授賞式で最も注目されたのは、オスカー像の行方以上に、ウィル・スミスによるクリス・ロック平手打ち事件だ。授賞式から4日経った今も、米国メディアはこの話題で持ちきりとなっている。
関係者の証言やアカデミーによる発表などで、少しずつ騒動の全体像が明らかになってきている。
プレゼンターを務めた毒舌コメディアンのクリス・ロックが、ジェイダ・ピンケット・スミスのスキンヘッドを揶揄した後、夫のウィル・スミスが壇上に進み出て、ロックを思いきり平手打ちしたシーンは、全世界に配信されていた。
その瞬間を多くの人が目撃していたが、スミスは連れ出されることもなく席に座り続け、念願の主演男優賞を手にした。主催側のこの対応に非難の声が上がっていたが、3月30日、映画芸術科学アカデミーは声明を発表。その内容を、Tne New York Timesなどが報じている。
「事態は我々が予想し得ない方向に展開していきました。
我々は、スミス氏に式典から退場するよう求めましたが、拒否されたことをここに明らかにしておきたいと思います。
また、別の方法で状況を収拾することができたはずであるとも認識しています」(アカデミーの声明より)
また、アカデミーが定める行動基準に違反したため、スミスに対する懲戒プロセスを開始したことも合わせて発表した。
BBCは、4月18日に開かれる理事会で処分が決定する可能性があると報じている。具体的な処分の内容には、「アカデミー会員の資格停止、除名、その他の制裁」が含まれているという。
米国では、クリス・ロックを支持する声は根強い。授賞式後に開催される彼のトークショーのチケットリセール額が、現在高騰しているという。
NBC6は、ショーのボストン公演は即完売し、リセールサイトでは1枚1,705ドル(約20万円)ほどで取引されている人気ぶりを伝えている。
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