2022年4月7日 06:00
患者急増に医師が警鐘「オミクロンの後遺症はデルタより深刻」
感染再拡大を招く要因を抱えた状態なので、よりいっそうの注意が必要です」(寺嶋教授)
“まん防”解除に伴い、飲食店やイベント会場などでは制限の撤廃・緩和が進んでいる。
驚異的な感染力を備えるオミクロン株だが、若い世代を中心に“感染しても重症化はしにくいから”と楽観視する向きもある。
しかし実際には、オミクロン株に感染すると、後遺症によって日常生活を脅かされる危険性があるのだ――。
■オミクロン株後遺症で寝たきり状態を招くことも
「2月後半から、オミクロン株の後遺症で来院する患者さんが急増しています。多くの患者さんに見られるのは、激しい全身倦怠感に襲われる『筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群』という病気に近いタイプの症状。これは寝たきりの状態を招くこともある、恐ろしい後遺症です」
こう語るのは、新型コロナウイルス感染症の後遺症患者の診察を行っている「ヒラハタクリニック」(東京都渋谷区)の平畑光一院長。同クリニックは’20年3月から、新型コロナの後遺症に苦しむ患者を約3,700人も診察している。
オミクロン株の感染が広がった今年1月以降のコロナ感染者で、後遺症に悩まされて診察に訪れる患者は、すでに200人以上にのぼるそうだ。