母娘でNo.1運送ドライバーの夢 女性比率2%台の“トラガール”
「ええっ、いまさら問題集、やってられんわぁと思いました。でもすぐに会社も勉強会の時間を作ってくれたり、その間の配送を仲間のドライバーが手伝ってくれたり。みんな、私がいったん帰宅したら、やんちゃな子供が3人もおって勉強どころじゃないと、わかってくれていたんですね。
その分、家事は、日曜に子供たちと買い物に行って、いつも仕事で自分で運んでる(笑)冷凍食品を買ったり、お総菜を1週間分作り置きしたりで、やり繰りしました」
そして17年10月、ドラコン全国大会に初出場を果たす。
「台風の中の大会で、競技のメインイベントともいうべきバックのスラローム(S字曲線)からの車庫入れで思うようにいかず、2回切り返して、6位。悔しくて、やっとスイッチが入ったかな」
プロジェクトチームの一員である松本晃弥さん(31)は、
「石原さんの運転テクニックは、ほかの男性ドライバーも一目置いています。ふだんから走りながら、現場の道路で腕を磨いてる、尊敬できる先輩ドライバーです」
日常業務をこなしながら、石原さんも、来年こそは絶対に優勝と思っていた。
ところが、
「子供会の会長をしていて、ちょうど秋祭りと重なって。