“松竹梅”の価格設定に注意!日常に潜む「無駄使い」の罠7つ
コロナ禍が少し落ち着き「ストレスを発散したい」人が多いだろう。だが、コロナ不況が続くなか、“ムダ遣い”はしたくない。
「買い物は『選択』の連続です。何かにあおられ“選択させられた”買い物は危険です」
そう警鐘を鳴らすのは、行動経済学を研究する橋本之克さんだ。
「売り手は私たちの物欲を刺激しようと、行動経済学などによるさまざまな方法を駆使します。私たちが何も知らず、売り手のワナにはまり続けると、買い物の9割がいらないムダ遣いになってしまうかもしれません」(橋本さん・以下同)
ムダ遣いのワナを見抜けるように、行動経済学が指摘する“誘導パターン”を教えてもらおう。
【ワナ1】「返品無料」のコピー
ネット通販は便利だが、洋服や靴だと微妙なサイズ感や色、風合いなどがわからないのがネックだ。だが返品無料だと、きちんと吟味せず気軽に注文する人がいる。
「商品が届き試着すると、それは“自分のもの”に思え、『せっかく手に入れたものを手放すと損』だと感じるようになります」
その結果「損したくない」人ほど、多少の不満は大目に見て買う羽目に。返品無料のコピーに乗って、安易に注文してはいけない。