くらし情報『西川美和監督明かす監督専業で生活できないことの苦しみ「映画の価値が低いと思わされる」』

2022年5月10日 15:50

西川美和監督明かす監督専業で生活できないことの苦しみ「映画の価値が低いと思わされる」

西川美和監督明かす監督専業で生活できないことの苦しみ「映画の価値が低いと思わされる」


【前編】西川美和監督が語る日本映画界の問題点「高いチケット代が作り手に1円も還元されない」から続く

今年2月に配信された『東スポweb』のインタビューで「映画では食べてない」と語ったことが、波紋を呼んだ西川美和監督(47)。本誌は西川監督にメールインタビューを敢行。映画監督の具体的な窮状について尋ねると、監督3名のケースを紹介してくれた。すると華やかな世界の陰で、生計を立てることに喘ぐ監督たちの実情を垣間見ることができた。(インタビューは全3回中の2回目)

<近年、商業映画デビューを果たした30代前半の男性監督Aさん>

大学卒業後は長らく、映画館のアルバイトに従事。その合間に自主制作の資金を捻出し、時には薬の治験のアルバイトもしつつ糊口をしのいだ。商業映画の製作が決まったものの、クランクインの2ヵ月前まで弁当の配達員をしていた。現在は映像仕事のみで生活できているが、自主映画時代の借金は完済できていない。


<欧州の映画祭で受賞歴のある男性監督Bさん>

30代前半までは3、4人の友人と共同生活をし、週末に結婚式のビデオ撮影のアルバイトをしていた。数年前には、貯金残高が8円だったこともあった。

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