2022年5月15日 06:00
若者が劇場に殺到!映画の見方変えた“薬師丸版”『セーラー服と機関銃』
セーラー服姿の薬師丸ひろ子
住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、ブームになった映画の話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’80年代”を振り返ってみましょうーー。
■映画が友達と“遊び”に行く選択肢に
「映画『セーラー服と機関銃』(’81年)の、薬師丸ひろ子さんが機関銃を撃ちまくる象徴的なシーンでは、映像がスローモーションになるとともに『カイ……カン』の名ゼリフが。インパクトのあるCMがお茶の間で流れ、薬師丸さんの歌手デビューを飾ったタイトル曲は、街中で何度もリフレインされました」
そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。
『セーラー服と機関銃』では、ひょんなことからヤクザの親分となってしまった薬師丸演じる女子高生が、トラブルに巻き込まれつつも、情に厚い年上の子分たちとともに奮闘する姿が描かれている。
機関銃のアクションシーンを撮影した際、割れたガラスの破片が顔に飛んできて、薬師丸はけがをしてしまったという。シングルレコードのジャケットに写る薬師丸の頬に赤い傷がついているのは、このときのケガをメークで再現したものともいわれている。