【4回目接種】対象はどんな人?高血圧、BMI30以上は60歳未満でも検討を
イスラエルのデータでは、3回目までしか接種していない人に比べ、感染率を30%ほど下げる効果しかありません」
1回目のワクチン接種の際、ファイザー製では70~80%以上の感染予防効果が報告されていた。
「さらに、せっかく得た感染予防の効果も接種1カ月後で大きく下がり、2カ月後で接種していない人とほとんど変わらない程度になったと報告されているんです」
一方で、“重症化予防”の点では、ワクチンは依然有効だ。
「厚労省が4回目のワクチンとして使用を決めたのはファイザー製とモデルナ製。この2社のワクチンは、感染を防ぐ抗体を作るだけでなく、体内でウイルスに感染した細胞をつぶしてウイルスの増殖を防ぐ“細胞性免疫”を作ってくれます。この細胞性免疫が作用する部分は、変異が進んだオミクロン株においても80%程度保たれているため、重症化を防ぐ効果が望めるんです」
健康な人は、3回の接種で重症化を防ぐ免疫が十分ついているため4回目を接種しても重症化を防ぐ効果は大して上がらない。「しかし、重症化リスクのある基礎疾患を持つ方や高齢者では、追加接種を受けることで重症化や死亡リスクを大幅に下げられることがわかりました。