有森也実 引っ込み思案からのモデルデビュー!きっかけ生んだ母の手作り服
世界で一着の母の手作りは、有森さんにとって、自慢でもあったがーー。
「中学2~3年くらいにDCブランドがブームになって、私も憧れるようになったんです。ピンクハウスや、キャトル・セゾンのようなガーリーな感じの服は、母も理解できるので作ってくれるのですが、コム・デ・ギャルソンやワイズのように、黒が基調で、裾がずるずる長かったり、左右アシンメトリーだったりする斬新な服は、母にとっては奇々怪々。作ってもらうよう頼んでも『あなたみたいな子が着ても、似合わない』と言われてしまって(笑)」
■午前中はずっと洗濯板の練習…『キネマの天地』の舞台裏
さまざまなファッションに目移りしながら興味を深めていったころ、書店で手に取ったのが『mc Sister』だったという。
「トラッド系のファッションにも興味が湧きましたが、そればかりじゃなく、グルメや映画の情報なども満載で、読み応えがあったんですね。それで中3のとき、“どういうふうに作られているのかな”と気になって、1回だけでいいから撮影現場を見たいっていうノリで、モデル募集に応募したんです」
物おじする性格だった有森さんとしては、かなり勇気のいることだったであろう。