2022年6月12日 06:00
伊藤つかさ語る金八先生の思い出「沖田浩之くんはすごく大人な雰囲気」
が初めてのレギュラーで、長門勇さんや草笛光子さん、水谷豊さん、寺尾聰さんと共演させていただきました。撮影の合間などに、水谷さんが小道具で遊んだり、笑わせてくれたりしたのを覚えています」
『ケンちゃん』シリーズ(’69~’82年・TBS系)や『仮面ライダー』シリーズ(’71年~・テレビ朝日系)にも出演したが、基本的にはホームドラマが中心。大人に囲まれて仕事をする機会が多かった。
「相変わらずの恥ずかしがり屋で、誰かと話すとき、母やマネージャーさんなどワンクッション置かないとダメ。撮影で学校に遅刻したり、早退するのも、教室で注目を浴びてしまうので、嫌でした」
そんなシャイな子どもでありながら、ミュージカルには憧れを抱いていた。
「映画で見た『ウエスト・サイド物語』(’61年)が衝撃的で。母が『(ベルナルド役の)ジョージ・チャキリスに会ったことがある』と言っていたんです。イベントで来日したとき、伊勢丹で偶然見かけただけのようでしたが(笑)。
『グリース』(’78年)も印象深い作品です」
こうして多感な中学時代を迎えたころ、放送の始まったドラマが『金八先生』だ。
「中1のとき、第1シリーズを見て“私もあの現場にいたかった”って思ったんです。