2022年6月13日 11:00
犬山紙子がぬいぐるみブームを考察「大人の抵抗感が消えた」
コロナ禍での『寂しさ』も影響していると感じます、と犬山さんは語る
いま、SNSで大人の心をつかんでいるのが、シルバニアファミリーといった王道のものから、個人作家が作り出す動物以外の珍しいぬいぐるみたち。
なぜいま、ぬいぐるみブームなのか。自身も「“ぬい”とお出かけする」というエッセイストの犬山紙子さんに、背景を考察してもらった。
「コロナ禍での『寂しさ』も影響していると感じます。ただ、『大人がぬいぐるみを愛めでる』ことへの抵抗感が社会的になくなっていたことが前提かなと。かつてから一部では、“ぬいアカ”(ぬいぐるみを発信するために作ったアカウント)で“ぬい撮り”を投稿する文化があったのですが、SNSの一般化とともに市民権を獲得。大人がシルバニアファミリーを持ち歩いたりすることも、私含めSNS上ではよく見かけます」(犬山さん・以下同)
“非”生物のぬいぐるみの流行もまた、SNSやネットの存在が大きいと指摘する。
「マス受けが必須のメーカーと異なり、個人の作家さんは自分だけの『カワイイ』を追求できます。
その感性がSNSにより、多くの人に共感されたのでしょう。しかも最近では、個人が簡単に通販サイトを立ち上げられる。