飯星景子 作家父が会見で語っていた統一教会脱会にかける思い「半生をかけても闘う」
(写真:産経新聞)
未だ多くの余波が続いている安倍晋三元首相(享年67)への銃撃事件。事件に付随して、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への注目度が再び高まっている。
「安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者(41)は警察の取り調べに対し、母親がある宗教団体に多額な献金をした結果、破産し、家庭が崩壊したことで団体への恨みを募らせたことを供述。そして、その宗教団体と繋がりがあると思った安倍元首相を銃撃したといいます」(全国紙記者)
このことが報じられると、すぐさまネット上では“団体=統一教会では?”という話が瞬く間に拡散。すると、連合は「公式見解を発表する必要がある」との判断によって、11日に記者会見を行うことに。
会見に出席した連合の日本教会の会長は、山上容疑者は連合の教会員ではないとした上で、母親が教会員であることを認めて、月1回の頻度で連合の行事に参加してきたことを明らかにした。また犯行の動機として挙げられていた、連合への献金についても額は明示しないものの、献金があったことも認めていた。
なお、『読売新聞』の14日の報道によると、山上容疑者の母親は『世界平和統一家庭連合』に1億円もの金銭を献金していたという。
いっぽうで『世界平和統一家庭連合」は母親に5000万円を返金したと発表したが、献金の詳細については調査中と説明。少なくとも、それだけの献金があったことが明らかになったのだ。
世界平和統一家庭連合は、’15年に『統一教会』から改名している。その統一教会は、昭和の末から多額の献金や霊感商法が社会問題として扱われていた団体でもある。そのため人気キャスターだった飯星景子(59)が統一教会に入信したと報じられたとき、大きな騒動となった。
「’91年の夏ごろから、景子さんは髪を切ったりお酒とタバコをやめたり。さらに、改名や事務所を退所するという変化がありました。父親で作家の飯干晃一さん(享年71)が問いただしたところ、景子さんは『統一教会の関連団体に入っている』と返答。
晃一さんは景子さんを勘当し、景子さんは失踪しました」(芸能関係者)
そこで’92年10月、晃一さんは記者会見を開き、統一教会に“宣戦布告”をしており、本誌も会見を取材している。晃一さんは「娘が心の飢えを持っていたのを見抜けなかったのが残念」と涙ながらに語りながらも、こう語っていた。
「私は残りの半生をかけても統一教会と闘います。景子が戻ってきても闘い続ける。(娘には)ドアは開かれている」
ある芸能関係者は言う。
「会見がきっかけとなり、海外にいた景子さんは急遽帰国。そして晃一さんは2週間にわたり、説得し続けました。統一教会の教義に疑問を抱くようになった景子さんは、晃一さんに歩み寄るように。
そして、脱会を決意することとなりました」
‘12年2月、飯星は『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)で、脱会を決意した瞬間についてこう明かしている。
「父が今までで見たことないくらい弱々しく映りました。それまでは、スーパージャイアントな父親で、持てる力のすべてで私に向かってきましたが、それは響かなかった。むしろ真反対の姿を見たとき『私がそんな姿にさせた』と。それが大きなきっかけになりました」
また‘16年8月、『白熱ライブ ビビット』(TBS系)でも飯星は、当時の晃一さんの行動を振り返り「いくつになっても親御さんが子どもを思う気持ちは本当に変わらない」とコメント。そして、こう語った。
「一番大事だったのは親と子、人間同士ということだけでした」
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