くらし情報『58歳の阿部寛「人生100年時代、リタイア年齢は意識しません」』

2022年8月27日 06:00

58歳の阿部寛「人生100年時代、リタイア年齢は意識しません」

58歳の阿部寛「人生100年時代、リタイア年齢は意識しません」


「そもそも楽器に触れたことがないのに、ドラムなんてもう、まったく上達せず絶望的でした」

そう話すのは、映画『異動辞令は音楽隊!』(8月26日公開)でドラム演奏に初挑戦した阿部寛(58)。3カ月の猛特訓の末、ドラムの演奏シーンはすべて吹き替えなしで見事に演じ切った。

「演奏シーンはいつも、楽しめた。やっぱり、みんなとセッションするというのがいいんですよ。“誰かが失敗しても、誰かがフォローすればいい”という劇中のセリフがあるように、まさにその経験ができました」

阿部が演じるのは、不本意ながら警察音楽隊に配属された元刑事・成瀬司。彼を通して、社会で自分の立場が失われていくミドルエイジの葛藤が描かれる。

「40代のころは20代や70代の役もやれた。でも50を過ぎたあたりから、やはり30代の役は難しくなり、もちろん20代も。
その中で需要がなくなり、一線を退く先輩をたくさん見てきた。先輩は高い壁であってほしい。役へのこだわりにおいて模範であってほしい。僕もそうありたいと願っています」

阿部自身も、本作で自分の新たな可能性を広げる大切さを改めて感じたそう。

「完成した映画を見たとき、成瀬が音楽を好きになる瞬間があまりにもチャーミングで泣けてきた。

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