2022年9月2日 11:00
秋も続々!【食品値上げ一覧】9月からシーチキン、乾燥わかめ、10月からソーセージ、マヨネーズ、11月から即席みそ汁も
加工食品を中心に秋からも続々値上げが…
「岸田首相が8月15日、輸入小麦の政府売渡価格を据え置くよう指示しました。これによって国内各メーカーが小麦を仕入れる価格は据え置きとなります。
しかし、ほぼ全ジャンルで続いている商品価格の値上げの歯止めになるとは言い切れません」
こう話すのは流通事情に詳しい経済評論家の加谷珪一さんだ。
小麦は米に次いで食卓に欠かせない穀類だが、約9割を輸入に頼っている。そこで国は、アメリカなどから一斉に買い上げ、年2回、4月と10月に、市場価格の平均値から各社への分配価格を決定してきた。
「4月の売渡価格は1トンあたり7万2千530円でした。しかし原油価格の上昇やウクライナ情勢などを受けて輸入価格が高騰。10月には売渡価格が、8万円台後半まで値上げされる予測でした」
売渡価格を政府が据え置くことで、「約1千億円分も国が補塡することになる」と加谷さん。
パンなど小麦を使った食品は、それほど値上げが続いていたということだ。
「食パンは山崎製パンをはじめ各社が1月から最大約9%も値上げしました。パスタや小麦粉も今年8月までに各社が軒並み値上げを発表。このままでは年内2度目の値上げの可能性もありました」