2022年8月31日 17:26
子どもを栄養失調で死なせたヴィーガンの母親に終身刑
米フロリダ州フォートマイヤーズで、生後18カ月の我が子を栄養失調で死に至らしめたとして、母親のシェイラ・オリアリー被告(38)に終身刑が言い渡された。NBCなど米国の複数のメディアが報じている。
シェイラ被告と夫のライアン被告は厳格な菜食主義者。肉や魚を食べない“ベジタリアン”と違い、卵や乳製品さえも口にしない“ヴィーガン(完全菜食主義者)”だった。
2人の間に生まれた息子エズラくんは、離乳食期になっても母乳しか与えられず、2019年9月に脱水と栄養失調のために生後18カ月でその短い生涯を閉じたという。亡くなった当時、エズラくんの体重は8キロ弱しかなかった。これは一般的な生後7カ月の赤ちゃんの体重と変わらない。
地元ニュースサイト「Fort Myers News-Press」が入手した検視報告書によると、死因は「脱水症を含む栄養失調の合併症」で、肝機能が低下し、四肢は浮腫んで腫れ上がっていたという。
母親の911通報で駆けつけた救急隊員は、「エズラくんの3歳と5歳のきょうだいも極度の栄養失調状態にある」と報告していたと同サイトは伝えている。体は年齢に見合わないほど小さく、顔は青ざめていて黄疸も出ていたという。