2022年9月2日 15:50
制服リユースが盛んに 着ないもの回収し不登校児やひとり親家庭へ
京都府宇治市の「制服リユース」は、宇治市立中学校の制服のほか、体操服や柔道着などを市役所にて無償で引き取り、無償で提供しています。提供先を限っていないので、サイズアウトや破れたときなど、だれでも利用できます。
山口県宇部市の「子育てグッズ・子ども用スポーツグッズリユース事業」は制服のほか、鍵盤ハーモニカなどやスポーツ用品、ベビーグッズも回収し、必要な方に無償で提供しています。
ほかにも千葉県船橋市や栃木県鹿沼市などでも制服のリユースが行われています。
また、民間の制服リユース店も増えています。’11年に香川県高松市で開業した「学生服リユースShopさくらや」は、当時、中古制服の販売がないと知ったシングルマザーが始めました。制服を買い取り、地域の手を借りて洗濯・補修し販売する系列店が、今では全国に60店舗あります。
’17年に開業した石川県金沢市の「リクル」は、「卒業式は出席したい」不登校児や、就職面接や卒業式で「きれいな制服が着たい」といったニーズに応え、中古制服のレンタルも行っています。
学生服の平均価格は、’15年の約3万1000円から、’22年には約3万6000円と約5000円上がっています(総務省・男子学生服)。