森喜朗元会長 200万円受領報道に騒然…札幌五輪への悪影響の可能性
東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で逮捕された紳士服大手「AOKIホールディングス」前会長の青木拡憲容疑者(83)が9月1日、大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相(85)に「現金200万円を手渡した」と供述していると産経新聞が報じた。
大会組織委員会の元理事である高橋治之容疑者(78)が、東京五輪・パラリンピックのスポンサーだったAOKIから計5100万円の賄賂を受け取った疑いで逮捕されていたこの事件。
青木容疑者は、高橋容疑者に森元首相との面会の場を設けるよう依頼。その後、複数回にわたって会食などをしたという。
さらに青木容疑者は、がんの治療をしていた森元首相へのお見舞いという名目で2回に分けて現金を直接手渡していたというのだ。
産経新聞の取材に対し、森元首相は「(現金の受領は)一切ありません」と回答しているという。
「これまで多くの波紋を巻き起こしてきた森元首相ですが、青木容疑者の供述通り汚職事件への関与が事実なら大会終了後になってもなお泥を塗る形に……。その影響は計り知れず、真相解明に注目が集まっています」(社会部記者)
インターネット上でも物議を醸している。
《東京五輪の“レガシー”は、スポーツを金と権力で汚したこと、日本の人権感覚の欠如ぶりを世界に知らしめたことか。選手や真面目な関係者が、不憫でならない》
《やはり、出てきた。五輪は自民党の連中が、血税を使って私腹を肥やすためのものだったことが明白になった》
東京五輪・パラリンピックをめぐっての汚職疑惑は、19年にも取り沙汰されていた。
汚職疑惑が報じられたのは招致委員会の理事長だった竹田恒和氏(74)。東京での五輪開催を確約するため、200万ユーロ(約2億5000万円)を支払ったという疑惑が持ち上がっていた。竹田氏は「不正なことはしていない」と疑惑を否定していましたが、任期満了をもって理事長を退任。国際オリンピック委員会(IOC)委員も辞任した。
「今回の汚職事件を受けても、JOCの山下泰裕会長(65)が2030年冬季五輪の札幌市への招致は継続すると8月31日に明言しました。
しかし今回の青木容疑者の汚職事件だけでなく竹田氏の汚職疑惑もあり、国民の間では五輪に対する疑念が高まっています。国民の理解が得られないままでは、札幌五輪の実現は難しいのではないでしょうか」(前出・社会部記者)
疑惑だらけの東京五輪・パラリンピック。札幌五輪はどうなるかーー。
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