2022年9月14日 06:00
エリザベス女王「命ある限りこの身を捧げる」若き上皇ご夫妻のお心打った25歳のスピーチ
12年、女王の即位60周年祝賀行事のために訪英された上皇ご夫妻(写真:共同通信)
《私の英国留学や英国訪問に際しても、様々な機会に温かく接していただき、幾多の御配慮をいただいたことに重ねて深く感謝したいと思います》
9月9日、天皇陛下は英国のエリザベス女王(享年96)の逝去を受けて、すぐに弔意を表された。
陛下は’83年から約2年間、イギリスで留学生活を送られている。’84年にはエリザベス女王の招待を受け、北部スコットランドのバルモラル城に数日間ご滞在。
女王自らが台所に入り、夫のエディンバラ公がバーベキューの肉を焼くという団らんの時間をご一緒されたという。
「帰国後に天皇陛下は、『エリザベス女王をはじめ英王室からは家族の一員のようなもてなしを受けました』と、感謝のお言葉を述べられたのです」(皇室担当記者)
エリザベス女王と皇室の交流は、69年前にさかのぼる。’53年6月2日、上皇さまが昭和天皇のご名代として、エリザベス女王の戴冠式に参列されたのだ。
当時、上皇さまは19歳。また第二次世界大戦が終結してから8年ということもあり、イギリス国内での対日感情はかなり悪かった。
「しかしエリザベス女王は、“東洋からやってきた若き皇太子”を心から歓待してくれました。