くらし情報『精神科医・香山リカさん 北海道で僻地医療に取り組む新たな生き方選んだ理由』

2022年9月25日 06:00

精神科医・香山リカさん 北海道で僻地医療に取り組む新たな生き方選んだ理由

「立教大学は定年まであと3年で途中退職し、非常勤講師になったので、残るゼミ生などへの指導はオンラインでも対応できます。

でも精神科の診察は、長い患者さんなどを放ってやめるわけにはいきませんでしたから」

同診療所の夏目寿彦所長(58)は、採用時のことをこう振り返る。

「僕はむしろ、それまでの東京での業務を『継続してほしい』と思っていました。僕も週末には札幌(自宅)で休養しますし(両医師不在の土日は出張医が対応)、リフレッシュのために、東京の空気も吸ってほしかったんです」

4月から始まった「副所長」の勤務は、月~金が診療所での診察。

香山さんが説明する。

「9時から所長と私で外来を診察し、午後は一人が外来対応、一人が介護施設や学校などの健診にまわります。狭い町の特徴を逆に生かし、地域包括ケアの一環としての医療を目指しているんです」

週2度、朝7時半から地域医療の医師約300人のオンライン会議に出席。当直は週2回、金曜の夕刻には業務終了とともに、東京へ。


東京では精神科の診察に雑務もこなして日曜夕刻に北海道に戻るという慌ただしいサイクルだ。

■中村哲氏の死に衝撃を受けて。

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