高杉真宙“絶好調”と思いきや「26歳の自分に、絶望してます(笑)」
(撮影:松田忠雄)
「自分にとって、ラブストーリーは今回が初挑戦という気持ちもあり、撮影が楽しみでした。年々演じる役の幅が広がってきて、うれしいですね」
そう話すのは、最新映画『いつか、いつも……いつまでも。』が10月14日に公開される高杉真宙(26)。昨年4月、所属事務所を独立した彼にとって、本作は独立後初の主演作に。
「このタイミングで主演させていただけることに、自分は幸せ者だなあと思いながらやらせていただきました。お仕事のあるありがたさと大好きな映画の現場にいられることの充実感を感じた作品でした」
独立後、役者の仕事だけでは知りえなかった“世間”を学んでいるという。
「一つの作品を作るにしても、見えないところで、たくさんの人たちがいろんな仕事をしている。その理解が深まったのがいちばん大きな変化です。
本来、細かい人間ではないので、周りの人から、『もっとこまめに連絡をください!』と指摘されてしまうことも多々ありますけど(笑)」
本作で演じたのは、海辺の小さな町にある祖父の診療所で医師として働く主人公・俊英。ひょんなことから一家のもとで暮らすことになったヒロインの亜子(関水渚)に愛情が芽生えていく。
「撮影シーンの8割が初共演の関水さんとのシーンだったので、お互いやりやすい環境を作れるようになるべく話し合うことを心がけました。これまでは一人で考えて撮影に臨んでいたので、そこは変わりましたね」
放送が始まったばかりのNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』ではヒロインが通う大学の先輩を演じる。朝ドラは初出演だ。大人の俳優として着実に成長した26歳の自分について思うことは?
「26歳の自分には、正直、絶望していますね。周りから大人になったと思ってもらえるようなこと一つもないな!って(笑)。大人って、いい意味で、自分を取り繕える人だと思うんですけど、自分はそれだけの経験ができていないと思っていて。
その不安を払拭するために何か実行することが今の目標です」
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