2022年10月19日 11:00
「退職金運用」「相続金で不動産投資」そそのかされるな!老後資金を溶かす投資の甘い罠7
(写真:PIXTA)
「退職金や相続したお金などを投資し、損をする人が増えています。銀行の営業に誘われるがまま投資したり、えたいの知れない金融商品に手を出したりすると、お金を増やすどころか目減りするかもしれません」
こう話すのは、マネーコンサルタントの頼藤太希さん。警察庁によると、実際投資被害に関連する相談件数は年々増加傾向にあり、今や被害総額は1000億円を超える。
頼藤さんと、お金について学ぶ動画チャンネル「Money & You TV」を開設しているファイナンシャルプランナーの高山一恵さんも、次のように話す。
「お金は運用して増やすことも大事ですが、リスクの高い商品に手を出すと悲惨な目に。金利が高いものほど罠があります。危ない金融商品は賢く避けましょう」
そこで2人に、手を出してはいけない「投資の甘い罠」を7つ解説してもらった。
■家賃収入や毎月分配……「安定した利益」が常套句
【1】不動産投資
退職金や相続したお金で一括購入しても、元を取るまで20年以上かかることも。
「家賃収入目当ての人は多いのですが、住宅ローンが組めないからと、老後資金での一括購入はダメ。不労収入を得るのは、20年先と長く、その間に、不動産価値の急落や手放したくても希望価格で売れないなどのリスクもあります」