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椎名林檎“遅すぎた”ヘルプマーク酷似グッズ改訂…協議続ける間に高校生が被害を告発

女性自身
椎名林檎“遅すぎた”ヘルプマーク酷似グッズ改訂…協議続ける間に高校生が被害を告発


リミックスアルバム「百薬の長」の特典が物議を醸している、ミュージシャンの椎名林檎(43)。特典のデザインを改訂すると10月18日に発表したが、厳しい声が後を絶たない。

10月7日に自身初となるリミックスアルバム「百薬の長」をリリースすると発表した椎名。あわせて、椎名の所属するレコード会社「UNIVERSAL MUSIC」の直販サイト「UNIVERSAL MUSIC STORE」で3種類のグッズを付属した同作の限定版を発売するとも明かした。

ところが、グッズの一つであるアクリル・カードケースが波紋を呼ぶ。発表直後から、このカードケースは赤地で、その上部に白抜きの十字が描かれているため「ヘルプマークに酷似している」との指摘がSNSで上がったのだ。

ヘルプマークは、外見ではわかりづらい病や障害などを抱えているひとたちが、援助や配慮を必要としていることを周囲に知らせるためのマーク。そのためネットでは、《必要な援助を受けづらくなってしまうのではと不安です》《本来の目的で使用してる方への誤解を招く恐れがあります》との声が上がっていた。


さらにもう一つの特典、マスクケースにも問題点が。このマスクケースには白地で赤い十字が描かれており、「赤十字マークを彷彿とさせる」とネットで指摘されたのだ。

赤十字マークは“紛争地域で命を守るためのマーク”。紛争地域でこのマークを掲げている人々、救護員やその施設などを攻撃してはならないとジュネーヴ条約で定められており、使用法についてはジュネーヴ条約や国内の法律で厳しく決められている。

そのため、マスクケースに対しても《赤十字マークの規定違反は大丈夫なのでしょうか…?限定版とても魅力的なのですが、身につける側も抵抗感があります…》と危惧する声が上がっていた。

当時本誌はUNIVERSAL MUSICに、指摘に対する見解などを尋ねた。すると、同社は以下の「多くの皆さまから頂きましたご意見を踏まえ、弊社内で事実確認および今後の対応について協議を行っています」と回答。他メディアの取材に対しても、同様の返答だった。


■「対応遅すぎ」「椎名林檎さん御本人がずーっと黙ってる」

椎名側は“協議中”とのことだったが、ヘルプマークの考案者である東京都が動いた。’12年にヘルプマークの配布を始め、ヘルプマークやその利用者の周知に貢献している東京都。14日、UNIVERSAL MUSICに対して「早急の対応」を要請したのだ。

さらに、17日に「まいどなニュース」が報じた記事によると、ある高校一年生が鞄にヘルプマークをつけていると、通りすがりの男性に「椎名林檎のグッズですか?!」と声をかけられたと告白。高校生は「僕にとっては突然の出来事でしたし、事前にこの騒動をTwitterで目にしていたので、『恐れていたことが起きた…』という恐怖と焦りでいっぱいでした」と話したという。

そんななか18日、UNIVERSAL MUSICは公式サイトで声明を発表。特典のデザインを改訂すると明かし、さらにこう綴っている。

「今回の【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】の付属グッズは、内容及びデザインを弊社で企画検討したものです。
そのデザインについて改めて弊社で検証しましたところ、法令の確認を含めた各種チェックが不十分であったこと、また、日本赤十字社及び東京都福祉保健局からも各マークの使用規定などについてご指導を頂きましたことなどを踏まえ、このたびの決定に至りました」

騒動から10日あまり“協議”を続けた末に、改訂を決断した椎名サイド。しかし、SNSでは対応の遅さを指摘する声が続々と上がっている。Twitterでは《決定するまで遅すぎて草》《対応遅すぎって印象はもう拭えない》《今回のグッズへの対応が遅すぎてなんか林檎さんの曲今までと同じ感情で聴けなくなった》と厳しい声が上がっている。

さらに《林檎さんからもコメント有って然りじゃないのかな?だんまりを決め込むって、イメージ戦略としては、マイナスしかない》《悲しいことに椎名林檎さん御本人がずーっと黙ってるのも…》と椎名の“無言”を疑問視する声も後を絶たない。改訂が決まったとはいえ、事態は収束するだろうか?

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