ひとり親の婚活は価格70%減の結婚相談所も。シングル家庭の経済苦が理由
さらに、シングルマザー・シングルファーザー専門という神奈川県の「ルーチェファータ」や、再婚専門をうたう東京都の「リスタート」なども出てきました。
■シングルマザーの場合は世帯収入が平均の3割
こうした再婚者向けのプランなら、離婚歴があり子どもがいることを前提とした婚活が可能です。「バツイチでも、子どもがいても平気かな?」などの不安を持つ必要がないのがメリットでしょう。しかも、ひとり親は子育てをしながら働くため、子どもの体調によっては欠勤が増えることもあり、非正規雇用で低収入の方が多いです。平均年収はシングルマザーだと200万円、児童手当などを含めても243万円。シングルファーザーは平均年収が398万円で、児童手当などを含めて420万円といいます(22年・厚生労働省)。
児童のいる世帯全体の平均は745万9000円なので、シングルマザーだと約3割、シングルファーザーでも約5割に抑えられています。そのため、日本の生活水準や経済環境に比較して困窮した状態をさす「相対貧困率」はひとり親世帯では約48%。
つまり、約半数のひとり親世帯が困窮状態にあるということです(22年・厚生労働省)。
ひとり親婚活サービスの割引は、こうした経済事情を反映したものでしょう。