骨折した85歳の末期がん患者が雨の中7時間も外で救急車を待つはめに
英ウェールズのデンビーシャー州に住む85歳のキース・ロイエルズさんが、雨の降る庭先でビニールシートをかけて横になっている写真が衝撃と共に拡散されている。
The Telegraphによると、キースさんは5日に自宅で芝刈りをしている最中に転んで腰の骨を折ってしまった。家族が999(日本での119)に通報したところ、道を挟んだ真向かいに病院があるにも関わらず、救急車の到着まで4時間から7時間ほど見てほしいと言われたという。
骨折した箇所が腰だったため動かすこともできず、庭で救急隊の到着を待っていたが雨が降ってきてしまった。家族はキースさんの頭上に傘をさし、雨除けのビニールシートをかぶせてその場をしのぐしかなかったという。
キースさんは末期がんを患っており、風邪を引いてしまえば命にも関わる――。家族は何度も999に電話したり、家の前を通る救急車に向かって助けてくれるよう懇願したが、「助けられない」の一点張りだったそうだ。
救急車が来たのは7時間後。
向かいの病院が混んでいるからと、50キロも離れた病院へ搬送されそうになったが、何とか説得して近くの病院へ運んでもらい治療を受けることができたという。
娘のティナ・ロイエルズさんはiTVに対して、「家族からすると、スタッフを非難するわけではありませんが、(救急の)システムはもう崩壊していると思います。NHSのスタッフにとっても、こんな状況におかれるのはストレスフルで心が折れそうになるような状況でしょうから、働く人たちが本当にかわいそうになります。将来きっと大勢辞めてしまうでしょう」と語った。
ティナさんが撮影した庭先で眠るキースさんの写真は、ウェールズの救急医療システムの現状を雄弁に語る1枚として、Twitterなどで驚きを持って受け止められている。
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