2022年12月14日 18:41
核廃棄物担当の政府高官が空港でスーツケースを繰り返し盗み解雇
休職中に映画のプレミアに登場したブリントン氏(写真:REX/アフロ)
スキンヘッドに鮮やかなリップ、奇抜なファッションのサム・ブリントン氏(35)。トランスジェンダー、ノンバイナリーであることを公表している人物としては初めて、アメリカ連邦政府の高官に任命されたことで知られている。しかし、複数回にわたり空港で他人のスーツケースを持ち去ったとして起訴され、解雇されてしまった。NBC NEWSなどが報じている。
ブリントン氏は今年2月に、米エネルギー省において使用済み燃料と核廃棄物処分を担当する副次官補に任命され話題となった。マサチューセッツ工科大学で原子力科学と工学の2つの修士号を取得後、核廃棄物処理に関するキャリアを歩んできたことも評価され、”連邦政府の多様性”を重要視するバイデン大統領肝煎りの人事として注目を集めていた。
だがブリントン氏は、9月にミネソタ州のミネアポリス・セントポール空港で、他の乗客のスーツケースを持ち去ったとして窃盗罪で起訴されたのだ。定価で買うと2500ドル以上の価値があるというスーツケースの持ち去りを当初は否定していたが、その後「自分のものと間違えた」と供述を変更。