2022年12月18日 06:00
障害児キッズモデル「僕たちから目をそむけないで!」華ひらく社長・内木美樹さん
(東京都新宿区)社長の内木美樹さん(40)。
「コンセプトは、“ありのままを伝える”。ちょうど今日から障害者週間が始まります。また、’16年に始まったSDGs(持続可能な開発目標)の活動が今年で折返し点ということで、各分野でそのことが話題でしたが、その全体理念である『誰ひとり取り残さない』のなかに、果たして障害者は含まれているでしょうか。
この写真展が、そんなことを考えるきっかけになれば」
その後も、訪れる買い物客らに写真の説明などをしていると、
「ママ!」
2人の男の子が、内木さん目がけて駆け寄っていく。長男の尊くん(9)と次男の謙くん(6)が父親の克親さん(43)に連れられて、オープニングの“陣中見舞い”にやってきたのだった。
「2人とも、来てくれたんだ」
ぶつかるように飛びついてきた尊くんを抱きとめながら、すっかりお母さんの顔で、
「尊には、自閉症と重度の知的障害があります。恥ずかしい話ですが、この子が生まれるまで、私も障害者に偏見を持つ“あっち側”の一人で、その存在を知りながら目をそむけていました。
だからこそ、“こっち側”で障害に関する多くのガラスの壁を体験するなかで、無関心なあっち側の人たちに現状を知ってもらうことが、さまざまなマイノリティの人々が生きにくい今の社会を変えるきっかけになると、自分の体験からも気づいたんです」