2023年2月4日 06:00
製作費は赤字、クレーム電話が殺到…それでも北九州の衣装店が“ド派手成人式”を支え続ける理由
ド派手衣装の発端となった金と銀の羽織袴(写真提供:みやび)
成人年齢が18歳に引き下げられてから初めて迎えた今年の成人式。
全国各地の様子がニュースでも取り上げられていたが、中でもひと際目立っていたのが“ド派手”な衣装で有名な福岡県北九州市でなないだろうか。
今年も北九州市の成人式会場では、両肩にホワイトタイガーのぬいぐるみを乗せた全身タイガー柄の袴姿の男性、肩を出した花魁姿や人力車に乗って登場する女性などが盛り上がる姿がニュースでも報じられていた。
そんな北九州市の成人式を後方から支えているのが、北九州市に本店を構えるレンタル衣装店「みやび」。約20年にわたって、若者たちにド派手な衣装を提供し続けてきた。そこで、「みやび」店主の池田みやびさんに話を聞いた。
今では派手なイメージが定着したが、実は北九州市の成人式は昔から派手だったわけではないという。
大きく変わるきっかけとなったのは’03年。
「金さん」「銀さん」と呼ばれる男性2人からの“無茶ぶり”だったという。(以下、カッコ内はすべて池田さんの発言)
「’02年の成人式が終わったすぐあとに、通称『金さん』『銀さん』と呼ばれる2人の男の子がやってきて『来年の成人式で金と銀の羽織袴を着たい!』と言われたんです。