2023年2月6日 15:50
「かいけつゾロリ」の作者・原ゆたかさん「次はシニア向けのゾロリを書こうかな」
だという。
「本来、娯楽のひとつである本が、子供にとっては勉強の一環にされてしまう。難しい本を読まされて嫌いになってしまう子も多いですよね。ゾロリをきっかけに本が好きになってくれる子がたくさんいて、サイン会でボロボロになったゾロリの本を持ってきてくれるとうれしくなります」
ゾロリシリーズの最大の魅力は、いつも失敗ばかりのゾロリが、明るく前向きに生きる姿だろう。
「ゾロリがすごいのは失敗ばかりでも絶対にあきらめないこと。人生も、うまくいくことばかりじゃないけど、そこであきらめたら終わり。ゾロリのように“次、行ってみよう”と明るく笑い飛ばすことの大切さが、子供たちに伝わればいいですね。実は僕も嫌なことがあったときはゾロリに励まされることが多いんですよ」
そう語る原さんだが、こんな弱音を漏らした。
「“プロの小学生”として本を作ってきたけど僕ももうすぐ70歳。もうエンディングノートとか書くかどうか迷うような年齢ですよ。年を重ねると、自分の会社のこと、預金のこと、終活など、いろいろ考えないといけないし……。次は、シニア向けにゾロリを書いてみようかな(笑)」
えっ、ゾロリの終活物語!?取材に同席した児童書作家の妻、京子さんが笑いながら代弁する。