ゆたぼん親子 2カ月経過も一切進展なし…「スタディ号」150万円の購入申込者が明かす“ずさんな対応”
「幸也さんとゆたぼん君のTwitterは、スタディ号の譲渡とは関係のない投稿ばかりですよね。いったい、どれぐらいの人から応募が寄せられていて、いくらの金額で売ろうとしているのか全く外からは見えませんよね。それは金額を提示して、購入申込みの連絡を取り合っている希望者も同じなんです」
こう嘆息を漏らすのは、長野県在住の30代男性・X氏。今春からバイク専門の運送会社を立ち上げようと、事前準備としてYouTuber・ゆたぼん(14)が募った1.1tトラック「スタディ号」の購入者に名乗り出た。しかし、初めに連絡をとってから2カ月経つも、全く進展がないというのだ。
愛媛県で金属リサイクル・家具家電リユース業の会社「リバーズエコ」を経営する小川凌社長も50万円で購入を申し込んだが、一切連絡がないと本誌に明かしていた。小川社長の場合、ゆたぼん側から一度も返信がなく、やりとりすらできなかったという。
ところが、ゆたぼんが格闘技イベントに出場した1月20日。
WEBニュースサイト『よろず~』は、ゆたぼんの父・中村幸也氏が「(小川社長に)売る気はない。別件で売却する。クラファンで取引していたが、もめて返金した」と語っていたと報じた。「返信がない」と訴える小川社長とは、食い違う主張をしたのだった。
ゆたぼんが「スタディ号」の譲渡を宣言したのは昨年12月10日。「スタディ号」は日本一周をするため、クラウドファンディングで募った寄付金で準備したトラックだった。日本一周が終わった直後の11月23日、ゆたぼんはYouTubeで収支を報告。集まった約480万円の寄付金のうち、約300万円を「スタディ号」に費やしたと明かしていた。
■支持者でもアンチでもないX氏の「スタディ号」購入目的
今回、X氏が提示した購入金額は150万円。しばしば言動が炎上するゆたぼんだが、X氏は支持者でもアンチでもないという。「スタディ号」を購入しようとした理由を、X氏はこう語る。
「二輪車を配送するためのトラックを調達しようと考えていた時に、ゆたぼん君がスタディ号を譲るという動画を見たんです。1.1tのボンゴトラックなので、おそらくバイクを詰めて乗せても4台が限界かと。2tトラックも考えたんですが、買うとなればそれなりの費用がかかりますし、トラックじゃない場合はカスタム費もかかってしまいます。それだったら『スタディ号がちょうどいい』と思い、すぐに応募しました。自分で独立するにあたって、一般の販売店からトラックを安く買うよりも、絶大な広告効果が期待できると思ったんです」(X氏)
ゆたぼんが譲渡宣言をした翌日、X氏はさっそくメールフォームから応募。
名前などの自己紹介をした上で、《いくらで譲っていただけるか?》《譲っていただいた際はゆたぼん号の面影を無くしても良いか?》《オイル交換等、定期メンテナンスの頻度をどれくらいでやっていたか?》と3つの質問を投げかけた。
すると、ゆたぼん側から返信があったのは1週間後の12月18日。返ってきたのは、次のような文章だった。
《現在大変多くの問い合わせが来ており、返信が遅れております。こちらの担当者からお電話させて頂く事がございますので、まずはそちらの担当者のお名前、お電話番号、購入希望価格をご返信ください》(原文ママ)
以後のゆたぼん側とのやりとりについて、X氏はこう明かす。
「この時点で、こちらの質問はすべてスルーされました。でも、これはファーストコンタクトなんで、仕方ないと思うことにしました。しかも私は、最初のメールで名前を名乗っているんですよね(笑)私は翌19日に、電話番号と予算額を添えて、『車両状態を詳しく聞かないと決められないのでお電話下さい』と返信しました。
そうしたら、一切返事が来なくなってしまったんです。心配している内に年が明けてしまったので、新年のご挨拶も兼ねて1月3日に再度メールを送りました。もう一度、自分の名前・電話番号・予算を書いて、『具体的な話をさせて欲しいんで連絡ください』と催促しました」(X氏)
■ようやく返ってきたゆたぼん側からのメールには“謎のアドバイス”が……
結局、X氏の元に返信があったのは2週間以上経った1月19日だった。メールにはX氏が一番初めに送った質問に対する回答や、“アドバイス”が次のように記されていた(全て原文ママ)。
《ゆたぼんスタディ号の中は人が過ごしやすい空間として作られたものである為、バイクを積むのに適しているとは言い切れません》
《元々が1.1tのボンゴトラックをスタディ号に構造変更しましたので、現在は最大積載量900kgとなっております》
《昨年の4月に購入し、その際に車検を通して、6月に構造変更して再度車検を通しております。走行距離は現時点で約96000キロです。オイル交換は日本一周中に一度行っております》
《購入後にゆたぼん号の面影をなくして頂くのはもちろん自由です。(中略)ですが、先ほども申し上げた通り、ものを積む為に作られた物ではない為、実用的かどうかは分りません。
ただ、広告として使うのであれば効果的ではあると思います》
《現在カッティングされている所に、何か広告を貼って走るというのでしたら、大きな効果があります》
しかし、X氏は首をかしげる。
「あれだけこだわってカスタムしていたのに、あっさり『面影をなくすのは自由』と書いてあって少し驚きました。あまり愛着が感じられませんね。それに使い方も“これしかできないでしょ?”という感じで、遠回しに決めつけられているようです。スタディ号は車検を通っていますし、最大積載量も900kgです。実物を見ていませんが、バイク積むことは問題ないと思います。メールのニュアンスですと“看板として使って欲しい”という印象ですが、こちらとしては『トラックとして使っても問題ないよね?』と思っています」(X氏)
■1月20日に返信するも現在に至るまで返信や電話はナシ
ゆたぼん側の説明では、現時点で走行距離は約96000km。幸也氏は日本一周を終えた際に、SNSで《137日間の旅を終え、47都道府県すべてを回って無事沖縄に帰ってきました。
走行距離は16899kmでした》と報告していた。
「日本一周中にオイル交換を1回したそうですが、どのタイミングで行ったかは説明がありませんでした。さすがにオイル交換をしていなかったら、購入はしませんでした。ただ、スタディ号はガソリン車のボンゴトラックなので、エンジンの内容としては普通車と同じ扱いになるんですよね。ですので、これだけ短期間の間に1万5000km以上も走ったのなら、5000kmに1回はオイル交換をして欲しかったという気持ちもあります」(X氏)
X氏は1月20日にメールを返信し、車両情報のお礼とともに「コマーシャル効果購入したいのが本音です」と改めて購入目的を伝えたという。だが、ゆたぼん側から返信はなく、それっきり連絡は途絶えてしまった。
X氏は他に3台のトラックも検討しているが、「スタディ号」を諦めきれない葛藤もあるという。
「150万円は手をつけずに残していますが、ゆたぼん君側とのやりとりが進まない限りは次に進めません。
私に売る気がないのなら、その旨を伝えてもらわないと。私もこのまま放っておけばいいのかもしれませんが、150万円でスタディ号が買えるなら、500万円位の広告費を支払ったのと同じくらい広告効果が期待できるかもしれないという気持ちがあります。
例えアンチに批判されようが、見る人が多いって凄い強みですよね。スタディ号を購入した私にも批判の声が上がるかもしれません。それでも、私の事業を必要としている人の目に留まる確率が高いのなら、150万円で手に入るとしたら魅力的です。メリットがあまりに大きいので、この機会をみすみす逃したくはないですね。手元にあるお金でもっと良い車を買おうと思えばできますが、やっぱりスタディ号の広告効果が欲しい。知名度ゼロで事業を始めるのと、大きな広告を打ってからでは仕事の受注量は全然違うと思います」(X氏)
怒りよりも呆れる気持ちの方が大きいというX氏。Twitterをマメに更新するゆたぼん親子だが、一刻も早く「スタディ号」の購入申込者に対応してほしいものだ。