くらし情報『ワンオペを強いたが「子育てやった」と主張…岸田首相に少子化対策が期待できない』

2023年2月9日 06:00

ワンオペを強いたが「子育てやった」と主張…岸田首相に少子化対策が期待できない

ワンオペを強いたが「子育てやった」と主張…岸田首相に少子化対策が期待できない


「3時間おきに授乳で睡眠は細切れ。おしめ交換、寝かしつけとやることがひっきりなしです。残業続きの夫は帰ってくるのが遅く、あまり頼ることができません。そのうえで資格取得のために勉強しろと言われても……。そんなことを考える余裕もない自分は、母親か社会人としての能力が低いということなのでしょうか」

そう戸惑うのは、生後5カ月の子供のために育児休業を取得中の佐々木美緒さん(34・仮名)。

「異次元の少子化対策」を掲げる岸田文雄首相(65)の「育児休業中のリスキリング(学び直し)」発言が波紋を呼んでいる。

「1月27日の参議院本会議で、自民党議員が、育休中のリスキリングの支援を求めたのに対して、岸田首相は『育児中などさまざまな状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかり後押ししていく』と答弁。この発言が野党だけでなく、子育て中の母親からも首相は出産や育児への理解が欠けているのではと疑問視する声が上がりました」(全国紙記者)

社会学者で國學院大學経済学部の水無田気流教授が語る。


「育児の負担が母親に偏っている現状では、未就学児を育てている多くの母親には時間がありません。キャリアアップへの意欲も能力も高く体力もあり、子供も健康で育児資源が潤沢な人にとっては、産休や育休中のリスキリングは可能かもしれませんが、そういう人は少数派でしょう。

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