94年の紅白歌合戦に出場した森高千里
住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、夢中になったアイドルの話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’90年代”を振り返ってみましょう--。
「ポカリスエットのイメージガールコンテストでグランプリを受賞したことを機に、’87年に『NEW SEASON』で歌手デビュー。『ミーハー』(’88年)や、自身の入院体験をもとにした『ザ・ストレス』(’89年)などで徐々に知名度を上げ、’89年に南沙織さんの名曲『17才』をカバー、大ブレークを果たしました」
そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(55)。
続くアルバム『非実力派宣言』(’89年)の、脚線美を強調したコスチュームが印象的なジャケットは、フィギュアも作られたほど。
「近年、ご本人が否定しましたが、当時はその美しい脚に多額の保険金がかけられていたという噂も。抜群のビジュアルから、当初はおもに男性人気が高かった印象があります。ただし、“大人たちに作られたアイドル”というより、当初から自我が確立したアーティスト、というイメージでした」
■ミーハーのふりして物申すバブル女性の憧れ
注目されたのは、森高ワールドともいわれる歌詞の世界観。