仲本工事さん“終の棲家”で家賃滞納トラブル…大家と対立の内縁妻は「勝手に払うわけにはいかない」
家賃滞納は4カ月に及ぶ。大家はさらに語る。
「純歌さんはどこにいるのでしょう。仲本さんが亡くなってから、私には挨拶もないんです。実務は息子に任せていますが、話し合いができる方じゃないそうで……」
大家は純歌への憤りを隠さなかった。では滞納問題について彼女はどう思っているのか。本人に聞いた。
「私は財産放棄しているので、勝手に(家賃を)払うわけにはいかないんです。
相続人は(私ではなく)仲本の子供たちなのですが、管財人となかなか話もできない。こっちも困っているんですよ。
私は具合が悪くてずっと寝込んでいたのです。私の知り合いが(賃貸契約の)保証人になっており、弁護士を立てて大家さんと話し合っています」
食い違う両者の言い分について、弁護士法人ユア・エースの正木絢生代表弁護士に聞いた。
「法律上、純歌さんが仲本さんの家賃を払う必要はありません。家賃を支払う義務も相続の対象になりますが、内縁の関係では法定相続人になれないからです」
純歌に家賃支払いの義務はないようだ。だが前出の近隣住民は、「ちょっとした挨拶があれば、大家さんの気もおさまっていたんでしょうね。コロナ禍で家賃の減額などにも対応してきた柔軟な方ですから」