2023年3月7日 06:00
天童よしみ 目撃した90歳実母への献身介護…ヘルパーなしで地方巡業にも同伴
2月下旬、病院から出てきた天童よしみと母・筆子さん
東京都内にある有名病院から現れたのは、小柄な高齢の女性。杖をつきながら、ゆっくりと歩いていたが、後ろから抱えるように女性の腰のあたりをしっかりと支えていたのは、演歌歌手の天童よしみ(68)だった。
天童は迎えに来ていた車へ、女性を慎重に乗せると、ほっとしたような笑顔を見せる。女性は天童の実母・筆子さんだった――。
『NHK紅白歌合戦』には、通算27回、26年連続出場中の天童。彼女を知るレコード会社関係者はこう語る。
「昨年、天童よしみさんは歌手生活50周年を迎えました。天童さん本人も『幼いころからずっと母と二人三脚でした』と言っているように、彼女の半生を語るうえで、今年90歳となる筆子さんの存在は欠かせません」
天童は大阪府八尾市で育った。
10代のころテレビ番組『全日本歌謡選手権』(読売テレビ)で10週勝ち抜き、歌手デビューへのチャンスをつかんだが、それも筆子さんのおかげだという。天童は月刊誌のインタビューでこう語っている。
《十週勝ち抜くと、プロ歌手としてデビューできるという番組なんですね。私は、一週、二週と勝ち進んでいくうちに、本格的にプロの歌手になりたいと思うようになっていったの。