2023年3月14日 11:00
「カラス肉の生食」紹介記事が波紋…「最悪の場合死に至る」と専門家も警鐘
適切な温度で加熱されていれば、食中毒などのリスクはかなり軽減されるでしょう。ただ、肝臓などの内臓を食する場合、表面ではなく内部からも菌が検出されているので、表面だけ焼いても意味がありません」
”カラスの刺身”が伝統的な食文化かどうかの議論はさておき、「食文化を否定することではない」とした上で、今回の騒動の背景について次のように考察する。
「鹿児島などの「鶏刺し」や長野などの「昆虫食」のように、その土地土地の食文化は尊重すべきだと思います。リスクを理解した上で食べるのは個人の勝手だと思いますが、、もしこれを商売として飲食店で提供したら完全にアウトですよね。
今回問題があるとすれば、茨城でカラスを食べてる人たちではなく、紹介したメディアの報道姿勢ではないでしょうか。食文化自体は事実を報じればいいと思うんですが、どちらかというと賞賛するように肯定的に書いたことが批判を招いたと思います。不特定多数の人にこのような形で伝えることは、飲食店で提供することに近い意味合いを持つのかもしれません」
最後に、もし山路氏が”カラスの刺身”を食べる機会があったらどうするか聞いてみた。
「僕は目の前にあれば食べると思います。