【ポップな心霊論】「出待ちをしてくれていた3人組の女子大生のうち1人は…」

（イラスト：マユボンヌ）

その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載！

【出待ちしてくれる女子大生3人組が……】

デビューしたてのころ、いつも出待ちをしてくれる女子大生3人組がいました。

そのうち2人はおしゃべりで快活なコたちだったんですが、残りの1人がまったく口をきかない暗い感じのコで。変な取り合わせだなと思っていました。

あるとき、そのなかのリーダー格のコと飲みに行くことになって。

話は盛り上がったんですが、どうしても嚙み合わない部分がありました。

というのも、彼女の話だと出待ちをするときは、いつも2人組だということになってるんです。

そこで「2人じゃなくて3人で来てるよね？おとなしいコが1人いるじゃん」と聞くと、そのコが驚いた顔で「このコですか？」と写真を見せてきました。

それがまさに3人目のコだったんですが、なんと「実は、けっこう前に自殺しちゃったんですよ」と。

僕が見ていたのは幽霊だったわけです。