2023年4月9日 06:00
笛木優子 女優になるきっかけは『感情がパンク寸前』だった衝撃ドラマ
■刺激的な内容で話題となった野島作品
笛木さんが、野島伸司という名前を意識して見始めたのは『高校教師』(’93年・TBS系)から。
「学校の先生と女子生徒の恋愛や、自殺などを扱っていて、過激すぎる内容。目を背けたくなるような描写もあって、子どもながらに“見ちゃいけない”と思いつつ、それでも先が気になる。背徳感を抱きながら、つい見てしまうんです」
家族の絆を感じたのは『ひとつ屋根の下』(’93年・フジテレビ系)だった。
「パート1も2も、全話見ています。忘れられないシーンはたくさんありますが、なかでも思い出深いのは、足の故障で選手生命を断たれたあんちゃん(江口洋介)が、それぞれトラブルや問題をかかえたきょうだいを一つにするためにマラソン大会に出場したシーン。ラストで、片足を引きずりながらゴールへと走るあんちゃんのもとに、きょうだいがみんな集まって応援する。ゴールのシーンはスローモーションになって、チューリップの『青春の影』が流れるのですが、思い出すだけで大号泣。
野島さんの作品は、内容ばかりでなく、音楽もすごくいいんです」
『人間・失格~たとえばぼくが死んだら』(’94年)、『未成年』(’95年・ともにTBS系)