2023年4月9日 06:00
平均78歳のおばあちゃんが経営する「BaBaピザ」代表・キョウコさんが語る波乱万丈の半生
「当時、3人の子は高1、中3、小5の育ち盛り。とにかく食べさせるのに必死で、飲食業や生命保険の外交員をして働き続けました。
正直、子供が荒れた時期もありましたが、どの子も最後には、母親思いの子に育ってくれたの」
しかし、夫を失った10年後、今度は長男が26歳の若さで急逝。
「車の事故でした。その後は家族を失った悲しみを紛らわすように地域の婦人会活動にのめり込むんだけど、やがてその婦人会が活動停止となって。当時、仲間と『やっぱり地元の女性たちが集まる場が欲しいよね』と話して立ち上げたのが『笑の会』でした」
婦人会を引き継いだこのグループでは、習い事の講習会やボランティア活動などを行った。
「第1期からの会員のトキさんはじめ、今、一緒に働いている多くの人も、子供のPTAなどからの付き合いだから、もう50年以上の友達になります」
70代を目前に、相変わらず多忙な日々を送っていた’07年、今度はキョウコさん自身を病魔が襲う。
「突然のくも膜下出血。
大手術になりましたが、幸い後遺症は出ずに済んだの。その後は、体力作りのためにグラウンドゴルフを始めて、1年後には、グラウンド横に休憩小屋を建てて、みんなの喜ぶ顔が見られるだろうと、ピザの石焼き窯を造ったんです」